レズビアンやゲイセクシャルのバレンタイン事情…ホワイトデーの過ごし方も

レズビアンやゲイセクシャルのバレンタイン事情…ホワイトデーの過ごし方も

日本では「バレンタインは女性から男性へチョコレートを贈る日」「ホワイトデーは男性が女性へお礼をする日」という異性愛者を前提とした風習があるため、レズビアンやゲイセクシャルなど、同性愛者・同性カップルはバレンタインやホワイトデーの過ごし方に困ることがあるのではないでしょうか。レズビアン・ゲイセクシャルの人たちにどう過ごしているか取材しました。

【1】バレンタインやホワイトデーの過ごし方:レズビアンの場合

はじめに、女性カップル経験のあるレズビアンの人たちにバレンタインデーやホワイトデーをどう過ごしているか取材しました。

(1)バレンタインはネコからタチへ、ホワイトデーはタチからネコへ

「女の子同士だからどっちから送ってもいいけれど、私の方から毎年リサーチしてタチの彼女に送っています。ホワイトデーはむこうからもらうパターンの方が多いですね。手作りはほとんどしません。サロン・デュ・ショコラに一緒に行って選ぶっていうパターンの年もあって、その時はお互いにプレゼントしたいものと、自分で食べたいものを買うことにしていました。一度、もらう予定のなかった年に、サプライズでタチの彼女にもらった時はびっくりしたし、超うれしかったので今でも思い出してニヤニヤしちゃいます」(20代後半・女性)

(2)お互いがお互いに送るか、事前に打ち合わせをして分担

「バレンタインデーと言えば一般的には女性が男性にチョコレートを贈るイメージですよね。レズビアンカップルの場合はお互いに女性なのでどうするかが悩みどころと言えば悩みどころなのですが、経験上お互いがお互いに贈るか、もしくは事前に打ち合わせをしてどちらかがバレンタインデーを担当、どちらかがホワイトデーのお返しを担当という形に落ち着くことが多いんじゃないかなと思います。当日まで贈るものの内容を伏せておくのもサプライズになって楽しいですが、バレンタインデーデートやホワイトデーデートと称して一緒にチョコレートなどのお菓子を見に出かけるというのも、カップルでイベントを楽しめるのでオススメですよ」(20代後半・女性)

(3)タチが買うケースや一緒にイベントに行くケースも

「うちの場合はタチの彼女がバレンタインデーに私からプレゼント、ホワイトデーには私がお返しをもらうのが基本。贈り合うものはチョコレートだけじゃなくて、お揃いのアクセサリーや小物など、ペアで使えるものにしています。さらに、女の子同士だから一緒に『サロン・デュ・ショコラ』に行って、お互いに贈り合いたいものを一緒に選んで沢山の種類を購入したことも。女の子同士だからできることじゃないかな? そして買ったその日から食べちゃったので、そのバレンタインデー前後にめちゃめちゃ体重増えてしまいました。それ以降チョコを沢山買うのだけはやめてます」(20代後半・女性)

【2】バレンタインやホワイトデーの過ごし方:ゲイセクシャルの場合

続いて、男性カップル経験のあるゲイセクシャルの人たちに取材しました。

(1)結構女子力高めなデートやお料理

「私が初めてお付き合いした男性は、ドライブと食べ歩きが趣味の年上リーマンでした。当時学生だった私は、1人では絶対に入れないレストランで食事をし、夜景が綺麗なスポットに連れて行って貰ったバレンタインが今でも忘れられません。私の友達も、バレンタインは奮発して外食したり、普段より手の込んだ料理を作って彼氏と過ごすという女子力高め男子が多いです。体で愛を確かめ合うのも良いですが、たまにはロマンチックな時間を過ごしてみては」(30代前半・男性)

(2)プライベートはバレンタインだけで完結

「職場でゲイである事を一切カミングアウトしていない私は、バレンタイン=頑張ってノンケを演じる日と決めて過ごしています。一方で、彼氏やプライベートでカミングアウト済みの友達には、バレンタインに日頃の感謝を込めて軽めのギフトを贈ります。その友達からもバレンタイン当日にプレゼントを貰って完結となるパターンが恒例になっている為、ホワイトデーにお返しをする相手は、会社で義理チョコをくれた女性のみになっています」(30代前半・男性)

(3)バレンタイン文化はあまりないと感じている人も

「バレンタインの時期に付き合っていた相手には、自分からチョコレートを贈るようにしていました。何人かにそうしていましたが毎回驚かれました。ゲイの間にはバレンタインそのものがあまりない文化なのかもしれません。クリスマスは意識しますが、バレンタインはほとんど2月の普通の日ということもあって、ほとんど頭にないという感じだと思います。一方でゲイバーなどでは半分シャレで粒チョコをくれるような季節イベントはあります」(40代前半・男性)

「バレンタインデー・ホワイトデーともに女性が中心のイベントなのではないでしょうか? ゲイの間でも商売系(ゲイバーなど)では安いチョコレート菓子を客に配るような季節の贈り物をしていることはありますが、ゲイの恋人同士がプレイベートでバレンタインデーの贈り物をすることは珍しいですし、そのような調子ですのでホワイトデーもスルーしがちです。むしろ職場や学校で異性愛を強く意識させられる行事であることで、息苦しさを感じるという意見も聞かれます」(40代前半・男性)

【3】カップルによってそれぞれな実態が明らかに! 合うバレンタイン・ホワイトデーの過ごし方を考えよう

バレンタインやホワイトデーを全く過ごさないカップルもいれば、ポジションや話し合いによって決めるカップルまで様々なよう。

カップルによって異なるとすれば、それぞれカップルが合う過ごし方を考えるのが良いかもしれません。

(Amy/ライター)

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ABOUTこの記事をかいた人

小学館にてプロライターとして記事を執筆をしている戸籍上女子。ライター歴は10年以上で恋愛記事の専門家。脳科学や心理学、生物学の視点から恋愛を解説することを得意としている。また、アセクシャル+FtX(無性)でありながら、LG(B)TQの彼氏と付き合っているため、セクシャルマイノリティに関心がある。“ハーフ”という意味でもマイノリティ。