まだ開発途中の早期アクセスという段階でありながらゲーム好きの人々の間で話題となったゲームに、「クラフトピア」(開発・株式会社ポケットペア)というものがあります。ゲームの自由度や「爆発オチ」ならぬ「爆発スタート」というインパクトが大きく、オープニングムービーで心をわしづかみにされて購入した方は私だけではないと思います。
興味はあれどパソコンでのゲームについて全く分からないという方は、色々な方が実況動画などをあげていたりしますので観てみるのも気分転換やお家時間のひとつとしていかがでしょう。
【1】性別不明が選べるクラフトピア
さて、そんな一種イロモノのような部分で有名になったクラフトピアですが、セクシャルマイノリティとして嬉しいことのひとつにキャラクター作成の際に「性別選択をしない」ではなく「性別不明」が選べるということです。
まだ開発段階、つまり完成はしていないという状況で既にそうした選択肢があるというのはXジェンダーという微妙な立ち位置にいる身としては有難いことです。
おそらく今後人間以外の種族を選べるようになること、そうした種族に性別という概念があるかどうかというのもひとつの理由でしょうが……。
見た目のキャラクターと性別を別物として選べるというのは、「紐付けされている」という意識が薄れるので気が楽です。
【2】ゲームの性別選択への配慮は必要か
こうしてゲームと性別の話題を出すと、「そこまでゲームの性別って気になる?」と疑問に思う方もいらっしゃると思います。実際、男性と女性以外の性別を作るというのは多少なりとも制作する時に一手間かかるのは事実でしょう。
それが画面に影響の出ないものであっても、情報として入れる以上はそれがゲーム全体のデータの重さに関わるのは違いないですよね。
テレビゲームやパソコンが扱えるデータというものが初期より格段に大きくなったからこそ、入れられなかった自由度の高いデータも入れられるとも言えますが……とにかく、セクシャルマイノリティでも性自認が揺れたりもする身には有難いことです。
【3】自由度の高いゲームだからこそ安堵につながる
今回紹介したクラフトピアしかり、プレイヤーの自由度が高いゲームというものが増えてくれたおかげで、ゲーマーとしてもセクシャルマイノリティとしても新しい楽しみが増えました。
勿論シナリオもキャラクターも何もかもきっちり決まっているゲームも面白いのですが、自分が自分のままで許されているような感覚になれるのは嬉しいものです。自分の思っている性別を選べる、性別が無くても許されるというのは安堵に繋がるんです。
【4】パソコンで遊んでみよう!
まだまだ開発中という段階でありながら、セクシャルマイノリティの端っこにいる私のような存在にも嬉しいものが組み込まれているクラフトピア。定期的にアップデートが続けられており、それを見守るのも楽しいものです。
パソコン(Steam)でしか現状遊ぶことは出来ませんが、遊べるパソコン環境をお持ちの方は一度遊んでみてはいかがでしょうか。
(シキ/ライター)
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