トランスジェンダーだとカミングアウトして来た子どもを受け入れられないまま、決別されてしまうことがあります。トランスジェンダー間でも「わかる」と共感する人がいる一方で、「どうして?」と思っている人がいるかもしれません。親との決別まで考えてしまうトランスジェンダーの心理を考えてみたいと思います。
【1】カミングアウトして親に理解されないことも…
トランスジェンダーの自分が経験から結論から言うと、親側は簡単には理解できないことがほとんどです。長年、生まれてきた性別で育ててきて、成人に近づくにつれ子供の将来の姿を想像するのが親です。
急にカミングアウトして理解してくれと言っても厳しいと思います。つまり、カミングアウトするまでの時間、カミングアウトの仕方、カミングアウト後の接し方など、理解して欲しいのなら、自身の努力が必須になってきます。
「理解してくれない」ではなく「理解するまでに時間が必要」です。シンプルに考えてください。親は痛い思いをしてまであなたを産んでくれました。そして育ててくれました。そしてこれからも味方です。
そんな何の罪もない親に、「まっすぐに育てて来た」と思っている親に、「トランスジェンダーだ」ということを伝えるのです。
男の子として育てて来たのに女の子だった、少数派のセクシャルマイノリティだった……。これまでの意識、子どもをよく理解していたつもりでいた自分が、一気に覆される事実に、「トランスジェンダーを自認するなんておかしい」などではなく、とにかく強い衝撃を受けてしまうことがあるのです。
【2】理解されないから絶縁する! なぜトランスはそう考えてしまうこともあるの?
ゲイやレズビアンと違って、トランスは心と体が一致しないものなので容姿も態度も口調も全てにおいて変化があり、見ただけで判断出来てわかりやすいです。そんな姿を親は見るわけなので、理解されないケースもあります。
そうなると絶縁したほうが自分の好きなように生きていけるし、もう親なんかに頼らないと言う目先のことしか考えれなくなり、カッとなってしまうことがあります。
もちろん、一人の人間なので、どんなに理解してもらおうと説明をしても、聞き入れてもらえず、諦めに近い感情や「やっていけない」という感情を結果として抱くこともあり得るでしょう。そして、絶縁を“覚悟”する人もいます。
ですから、周りに共感してくれる人や、理解してくれる人をまずそばにおいて、自分自身を大人にしていく必要があります。
ただ、私は親はなんだかんだ1番の味方で理解者だとずっと思ってます。理解者となってくれない親もいるかもしれませんが、親もただ混乱しているだけかもしれないので、まずは自身から少しずつでいいので変わっていくことに努力してみて欲しいと思っています。
あまりにも精神をすり減らし、どうにもならない上での逃避はもちろんあります。でも、あまり深く考えずに、「自分のことしか考えてないから逃げる」ということだけはあってはいけないと思っています。向き合おうとしてないのは逃げているのは、紛れもなく自分自身ですから……。
【3】LGBTは遺伝ではない…戸惑う親のことも理解しよう
LGBTは遺伝ではありません。あなた自身が望んだ結果に繋がってそうなってしまったものだと私は思います。ですkら、親には何の罪もないことをわかってほしいです。急にカミングアウトされても戸惑うのはわかってますよね。
もし、わかっているのであれば、どういう順番や説明の仕方で親が理解してくれるか今一度考え直してみてください。仮にカミングアウトした際に、手をあげられる感じでしたら、少し距離をおいてください。
暴力は絶対的に間違っているのですぐにでも逃げていいです。誰かのせいにしてもいいですが、「最終的に自身でした」と言う結果になり後悔する可能性もあるので、焦らずゆっくりと考えて行動していきましょう。
(ツバサ/ライター)
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